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ショートストーリー・「新世界の老舗・憂楽帳より」

ジャンジャン来太郎 「これ見てみ」

と、友人のジャン吉に昨日の毎日新聞夕刊、名物コラム「憂楽帳」を指差すジャンジャン来太郎

憂楽帳

ジャン吉  「おお、毎日新聞夕刊の名物コラム「憂楽帳」に新世界の事載ってるやん!」

来太郎   「そや、新世界の老舗BAR「BABY」のこと言うてるやろ。」

ジャン吉  「それに居酒屋「田中屋」やモツ鍋の「たつ屋」の名前も出てるやん。」

来太郎   「そやろ。BABYさんは通天閣の近所やけど、田中屋やたつ屋は両方ともジャン横近くの南側に出たトコでこの辺や。」

ジャン吉  「店の閉店時間の早さの話になってるねんな・・。そういや新世界の老舗は閉店すんの早いな。
コラムにあるように朝が早い客層やったから夜はけるのが早いからかな。最近は客層もだいぶん変わって観光化されてるけどな。」

来太郎   「その新しい客層は新しく出店した大型串カツ店で収まるンちゃう?以前からの客層は不景気と高齢化で先細りしてるやろうしな。」

ジャン吉  「なるほどな。」

来太郎   「それに新世界の老舗の飲み屋さんらは今時の商売哲学とはちょっと違うとこあるやろ?」

ジャン吉  「というと?」

来太郎   「ジャン横の北に出たトコの立ち飲み居酒屋「平野屋」さんなんか、お客さんの財布に配慮した商売してはるで。」

ジャン吉  「お客さんの財布に配慮?」

来太郎   「自分とこのお店に毎日楽しみにきはるお客さんが、健康的に、経済的にも無理なく楽しめる範囲で、品や値段を設定しはるんや。」

ジャン吉 「え?今の子供の財布からでも有り金全部吸い取ったろか、言う時代でもか?」

来太郎 「そりゃ言い過ぎやろうけど、つまり、いい飲み屋さんはお客さんの人生まで配慮して商売しようとするし、お客さんもそんな店を信頼してるから過度にサービスを求めへん。お店とお客さんでコミュニティを作ってるんやな」

ジャン吉 「要するに常連でいっぱい言うことか?」


来太郎 「いや、財布の心配までしてくれてるお店は、馴染みのない一見さんでも、そこでの居場所、楽しみ方を用意してくれてるはずや。
それを探るのも一つの楽しみ方やな。」
ジャン吉 「そやから古くから十把一絡げな商売はしてきてへんから、営業時間もさほどこだわらんのか」

来太郎 「そやろうな。街としては大量生産大量消費の店も必要やろうけど、それとは違う商売の仕方も共存できんと街の魅力はガタ落ちなんやろうな。……」

ジャン吉 「ガタ落ち…落ち…オチ。え?オチ?…コレがオチつけたつもりか?!」

来太郎 「…お前は俺への配慮がないな」


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